ツヤ(光沢)を出す表面加工

印刷した紙をそのまま組み立てても、味気ないものです。 そこで今回は「箱に艶を入れる」加工を紹介してみます。   ニス加工(OPニス)のツヤ   OPニスと呼ばれるニスを使ってツヤを出します。 それほど強い光沢やツヤになはりません。   そのぶんコストも安めです。 一般的な食品パッケージをイメージいただけると近いかと思います。     UVクリアニスのツヤ   UVで硬化する特殊なニスを使います。 かなり強い光沢やツヤがでてきます。     価格も高くはなく、また納期もさほどかかりません。 耐久性に優れているのもポイントです。       プレスコート加工のツヤ   特殊な樹脂をもちいてローラーでプレスします。 そのためまるで鏡面のように仕上がります。     写真のようにとても強い光沢を出せます。     フィルム加工(PP、PET)   PP(ポリプロピレン)、またはPET素材のフィルムを貼り付ける加工です。(ラミネート加工、のイメージでおおよそ間違ってないかと思います) このページで紹介した中でも、特に強い光沢・ツヤを出せます。     手に触れたときの質感や訴求の強さ、という点ではお勧めです。 おもに高額品の箱に使われます。 ただコストの制約が厳しい時は不向きではあります・・・。       お電話 0120-960-254(平日9時~17時) にて相談に応じています。 営業時間外だったり、「電話が億劫」という方は お問合せ よりご希望をお聞かせください

コンセプトを決める大切さ

ときおりデザイン物でも 「なりゆきでこの色にしたのかな?」 「かっこいいからこの色にしたのかな?」 と思うときがあります。     コンセプトと色は合っていますか?   商品のターゲットとコンセプト。 この二つすら決めずに進めると、当初目的から外れたものになりがちです。 いつのまにか「なんとなく格好良ければOK」となってしまいます。   そして   発注者「うーん、格好いいけど・・・そういう商品じゃなかったんだよなぁ」 お客さま「うーん、欲しいものと違いそうだなぁ」   と、出来上がった成果物の前に誰も得しない結果になってしまいます。       例えば、クールさと高級感、信頼感などが手に取った瞬間にわかるiPhoneのパッケージ。 少し配色を変えてみましょう。   iphonecheap   …これはないですね。 とはいえ「安い」「美味しい」などを訴求する商品ならアリかもしれません。     色のイメージとコンセプト しかし、現実には上の 「安そうなiPhone」「おいしそうなiPhone」 状態に近いことは起きています。   なんとなく 「これは俺の好みだ」 で決まってしまうパターンです。   たまたまマクドナルドが好きな人がデザインを決めていたら、iPhoneのパッケージもこうなっていたかもしれません。 これではせっかく商品を作った意味がなくなってしまいます。   この場合、上のひどいパッケージで今のようにiPhoneは普及したかは疑問です。   赤色は、インパクトがあり、そして食欲を駆り立てます。そして子供っぽい。 黄色は、胃の調子をよくして、笑いたくなる色です。そして子供っぽい。   赤色と黄色をあわせると 「食欲を刺激する」 配色になります。   (ファミレスチェーン店のロゴを思い出してみてください、多くは赤・オレンジ・黄あたりの色がメインになっています)     マクドナルド好きの人が決めたiPhoneのパッケージでは iPhoneのコンセプトは伝わることなく、「なんかへんなもの」としてデビューしていたかもしれません。       お客さまの最初の印象は「パッケージ」   第一印象が大切だとはよくいいます。 だからこそ、パッケージの第一印象で 「これはきっと、こういう印象の商品なのだろう」 とお客様は考えてしまいます。   だからこそ物を売ろうとして   ・高級感を与えるには、 ・アーティスティックな印象を与えるには…   などなど様々な希望があると思います。   熟考されたコンセプトの具現化、 特に第一印象を決めてしまうパッケージ作りは大切です。   弊社は2サイト ・ 経験者向け 箱作りサイト「化粧箱つくる.net」 ・ オーダーメイド箱作りサイト「紙箱化粧箱net」 にてお手伝いしています。     できないことはできないときちんと申し上げます。 仕様が分からないという場合でも、ヒアリングのうえで策定することもできます。   ぜひ一度、お気軽にお問合せください。 無料でご相談に応えさせていただきます。

メール便の封筒、オリジナルで作成します

試供品やカタログなど、安く送れるメール便。 このメール便の封筒ですが、オリジナルデザインでも作成できます。   オリジナルのメール便封筒   メール便   写真はサンプルですが、シンプルでナチュラルなイメージを与えてくれます。   写真の箱ですが紙には「Eフルート」というボール紙の一種を使いました。 モダンなイメージをシンプルに演出します。 (単色印刷でも、実利的な雰囲気はなかなかに映えます!)   ここにサービス名やお名前、メッセージなどを加えると 受け取った側は   「無地の白封筒と違うな」   とファーストコンタクトから印象が変わってきます。 お客さんにとって、ファーストコンタクトは商品ではなく、ポストに届けられた封筒なんです。       カラー印刷で華やいだイメージ作りも   メール便封筒 カラー印刷 もちろん、白地の紙に鮮やかなカラー印刷を施しても効果がみこめますね。   商品のイメージづくりにも、 たとえば単色の印刷でも全面にほどこせば、色のイメージを中身とリンクさせることができます。   なかなか差別化しづらい…とお悩みの時に 目線を変えてメール便の封筒を見直してみませんか。     メール便の箱(封筒)を作るには   お問合せお見積りは   [紙箱化粧箱.net]   までお気軽にどうぞ。無料で、ご相談・お見積もり作成に対応いたします。 (あまりしつこい営業もやっておりませんので)     また、紙や印刷に造詣のある方なら   [化粧箱つくる.net ]-メール便型   から、より安く短納期で制作できます。 (化粧箱つくる.netの箱には選べる内容に制限があります。悪しからずご了承ください。)  

価格競争と化粧箱

ワンコインランチ、一時期は絶滅危惧種でしたが 気づけばいろんなところで復活していました。 正直消費者からすると   「同じようなものなら、安いほうがいい」   は真理だと思います。(私もケチです)   で、この考え方を売る側から考えると、 より安く提供できれば勝ち、となってしまいます。   安さを追求し続けるには限界があります。 そして、安さを求めるニーズは、他がより安く提供したとたんに離れていきます。   そして最後は   大量に安く買い付ける → 安売り & 大々的な広告   という、資本と規模がものをいう売り方になってしまいます。       ルームサービスのコーラが1000円   「100円のコカ・コーラを1000円で売る方法」 という本が一時期話題になりました。   タイトルの種を明かすと、リッツカールトンのルームサービス価格が 「コーラ1杯 1000円」 でした。   さて、「グラス1杯のコーラを1000円で頼むやつがいるか?」という問題ですが… そんな人もいるからルームサービスのメニューに1000円で掲載されている訳です。 誰も頼まなければ掲載されないか価格は見直すでしょう。     さて、そんなリッツカールトンの1000円コーラは、   ・飲みやすい温度に保たれ ・ライムと氷が添えられ ・シルバーの盆に載せられて部屋まで運ばれる   訳です。   注文した客にとっては100円の缶コーラとは比べ物にならない満足感があります。 中身は100円で買えるものとわかっていても、1000円を払う価値があった、と感じるわけです。   ルームサービス 写真の中に映っている料理、見たところ原価はさほど高くなさそうです。 でもルームサービスって、安くて数千円単位。 それでも頼む人がいるから今も続いているわけです。     渡したとき、喜ばれる体験   安売り競争なら、資本と規模を持つほうが勝つようにできています。 でも皆が皆、100円のコーラを求めているでしょうか。   「のどを潤す」目的の飲料製品としてなら、100円が妥当と思われるはずです。 そもそもコーラは、いろんな場で売られています。   でも… 「心地よい体験をする」目的であれば、1000円でも払うということでもあります。     商品を手に取ったとき、誰かに渡したとき… 使う前からでも「喜ばれる体験」を売ることができます。     お客様との最初の接点は「包装」   あ客様と商品。 両者のいちばんはじめの接点は、「包装」になります。   「包装」で「これを手にすると**な体験ができそう」と思わせる、 それだけでも十分な差別化です。 そして商品を1から企画するよりは余程手軽です。   空港の土産店を思い浮かべてください。 凝りに凝った箱や袋がときおりあります。   「渡したら喜ばれそう」 「渡した人が喜んでくれたら私の気分もいい」   ・・・箱だけでもイメージすることができます。   hw1602 加工や形状にこだわったり   くりぬいた化粧箱 くりぬきを入れてみたり。   「こんな見せ方出来るかな?」   とアイデアがあればぜひお問合せください。 実現のヒント、そして実際の包装までサポートいたします。 0120-960-254 (平日9時~17時)へお気軽にお問合せくださいませ。 (※弊社はしつこい電話営業は行っておりません、ご安心ください)

日本初!?新しい印刷機が導入されました!

皆さんこんにちは☆ 化粧箱つくる.netスタッフの楢原です♪ 最近はすっかり涼しくなり、秋を感じる気候となりましたね! 10月となると弊社は繁忙期となり、年末までラストスパート!といった雰囲気になります! 今年も残す所3ヶ月ですね!やり残しのない充実した日々を過ごせるようにがんばりたいです(^^♪   さて、本日は新しい印刷機についてご紹介致します♪ この度、弊社にはXerox iGen5 150 Pressを導入致しました! オンデマンド印刷機ですが、4色カラー+特色1色(オレンジ・グリーン・ブルー)で印刷できる印刷機です(*^^*) 特色1色が追加されるだけで、表現の幅は格段に広がります! 本日は、工場に潜入し同時ルートで入手した1枚の写真を特別に公開します!(大袈裟) igen5%e5%86%99%e7%9c%9f 4色カラー+オレンジ1色の色味を確認している様子です♪ まだテスト運用中ですが、近日中に詳細がご案内できると思います(^O^)/ お楽しみに☆

箱の大量生産方法

箱の印刷ってなんだかよくわかりません。 そもそも「箱の印刷」ってニュアンスが最初はわかりませんでした。   ということで、今回は箱が大量に生産される流れをご紹介。   まずはデザインと版作り   デザインデータがあったとします。 (なかったら弊社内のデザインチームでも作成可能です。軽い気持ちでお問合せください) (たぶん相場より安いです)   デザインが終わると版を作ります。 %e7%ae%b1%e3%83%87%e3%82%b6%e3%82%a4%e3%83%b3   (あまり表に出せない箇所なのでモザイク処理をかけています)   無数の組み合わせから、適切な版を作成します。 モアレなど起きないように、そして希望の色が出るように、丹念に設計します。   しっかりと設計された版をもとに印刷に入ります。     紙への印刷   紙への印刷に入ります。
色合わせ

色合わせ

しっかりと印刷物の色も合わせます。 というのも、紙や加工法だけで大きく色が変わってくるのが実情です。 手を抜かずしっかりと調整します。     箱を切り抜く   紙にただ印刷されている状態では箱となりません。 切り抜いたり折り目をいれたり、といった作業でようやく箱になります。   箱の抜型 切り抜く機械に、型をセットします。 専用の型(木型・抜き型)に基づいて機械が紙を断ち切っていきます。     箱の大量作成   人の目と経験、そして手入れされた機械が大量の箱を製造していきます。     実際にはほかにもたくさんあるのですが… おおよその流れだけでも参考になれば幸いです。   もちろん品質に自信をもって発送しています。     ご注文は…   ・抜き型を新規に作らず箱を作れるサイト「化粧箱つくる.net」 http://www.keshobako.net/shop/   ・箱について不安があるとき、オーダーメイドでつくる「紙箱化粧箱.net」 http://www.order-box.net/   いずれか、自分の要望に合わせてお決めいただけます。 また、よくわからないときはお気軽に 0120-960-254 (平日9時~17時) へお電話くださいませ。箱のことなら大体お応えできると思います

「正しい色」で納品する

印刷では「色がイメージと違う」といわれる事がままあります。 そのあたりのお話を少ししてみます。   正しい色と記憶色の違い     例えば以下の写真3枚をご覧ください(稚拙なものですが…) miyazima   miyazima-gn   miyazima-or   どれが実際に正しい色でしょうか。 おそらく、いちばん現実に近い色は3枚目です。   しかし、多くの場合、記憶している印象は1枚目の写真ではないでしょうか。 「もっと青く静寂な雰囲気だったはずだ」と。   人間の記憶では、「印象に残った色」を強調して記録します。   だから「こんな色ではなかった気がする」という問題が時折おきます。 それはとてもあいまいです。 そして、記憶の中は現物よりも鮮やかに強調されています。 記憶色と呼ばれる所以です。       現物での色をあわせる   印刷の世界では、さらに、 紙や加工方法、ちょっとした要素 ささいなことで色が変わってきます。 上の写真以上に「こんな色かな?」と悩まさせられます。   色の見本があっても、必ずしも同じ色に調整できるわけではありません。 本当に些末な要素で変わってくるからです。   しかし現在、弊社では 箱もラベルも、そしてPOPも色をあわせて印刷をできる体制としています。 同じ敷地にある自社工場で印刷しているからこそできる技です。 なかなかトータルでのイメージが合わないと嘆かれている方、 ぜひご検討ください。     例えば… 下のイメージのように「ラベル」や「箱」の色も同じにしたい!! そんな要望にもお応えできます。ぜひ一度ご検討ください。(リンク先は新酒包装についての案内です)      

操作が分からないデザイン

「誰のためのデザイン」という本があります。 デザイン系に少しでも興味があればぜひ読んでほしい名著です。     「誰のためのデザイン」、僕が過ごした大学では必ず読むように指導されました。 今思い起こしても、デザインがいいとはなにか、という問題に対して1つの回答が書かれていると思います。 ただ、そのぶん、中古本でも高い…。   図書館でもおいてるかもしれないのですが 「そもそも良いデザインってなに?」 という回答を書いてみたいと思います。 (内容は工業デザイン側から見たものです)     デザインとはそもそも設計のこと   「デザイン」は、日本語だと 「なんかかっこいいモノを作る」 という文脈で用いられます。   実は日本語「デザイン」の文脈は英語の design からずれているといわれます。 英語のdesignは「要件を整理して、目的に応じたものとなるよう設計する」 という意味合いで使うことがおおいです。 (異論はあると思います)   整理して設計する、これが当初のdesignでした。     いいデザインとは 「かんたんに目的を達成させるもの」   そこでdesignの意味から見た「見かけばかりでない設計」を考えてみます。   たとえばハサミがあります。   そして、ハサミという道具を、何も知らない人間に与えてみましょう。 使い方を説明せずとも、ハサミにゆびを入れるでしょう。 そして指を動かすと、刃先が動くことが分かります。   刃先が動くということは、なにかを切断するための道具だ、とすぐ認識できるでしょう。   つまり、ハサミは 「見ただけで触っただけで、説明がなくとも、使い方がわかる」 ものなのです。   「誰のためのデザイン」では一つの目標とされている概念です。 格好良すぎて使い方のわからないハサミがあるとすれば、 それはもはやハサミではないかもしれません。     いいデザインは間違いを起こさせない   「どうすれば最小限の説明で伝わるか」 「どうすれば目的に近づくことができるか」 designの基本はこの点だと思います。   なんとなく使っていればわかる、直感的に分かる、目的を達成できる。 そのあたりがdesignの目的です。   Macintoshが画期的だといわれ、iPhoneが受け入れられたのも マニュアルはないけれども触るとなんとなく使い方は分かる という点が大きいのです。 (そもそも論に、分厚いマニュアルを全部読み把握するほどみんな暇なのか?という話もあるのですが)   そして、人間は思った通りに動かないものには苛立ちを覚えます。   「思うように動かない」デザインは使う気を失わせるのです。     「間違いやすい」のは、操作している人の問題ではなく ・ 「間違いやすいdesignになっているから」 ・ 「間違ったらリカバリーが難しいから」 といった、作った側の問題なのです。 (このあたりのガイドラインも業界によってはあります)     もちろんかっこいいデザインもあるよ   工業系やコンピュータ系のデザインは 「いかにストレスなく思い通りに操作させるか」 が長年のテーマでした。 ときとして見栄えよりも優先させるべき課題とされます。   例えば、Windowsのかつての標準フォント「MSゴシック」は美しさはなくても「小さい画面で読めること」を目指したフォントです。 その目的はmacで使われた美しいヒラギノフォントと根本から違うのです。   コンピューターの画面が大きくなり、たしかにMSゴシックはWindowsからも減りました。 ただ、組み込み機材や小型液晶では、いまもMSゴシックに似たフォントが使われています。   コピー機や券売機の液晶、一昔前の携帯電話を思い出してみてください。 MSゴシックのようなフォントが多く使われています。 これらに、もしも外見だけでフォントを選べば、読みづらく操作しづらい、わかりづらい機器といわれかねません。 そして、機会損失や、「あの機械は使いづらいからもう嫌だ」というイメージ悪化につながってしまうのです。     いっぽう、グラフィック、とくに広告系のデザインは必ずしもそうではありません。 グラフィックに求められるデザインは、広告が中心ということもあり 「目立つこと」 「売れること」 「イメージをアップさせること」 を前提にしている場合が多いです。というか大半そうだと思います。   だからグラフィックデザインで 「よくわからないけど、なんとなくかっこいい」 は生まれやすい土壌があります。     デザインといっても「よくわからないけど、かっこいい」が必ずしも正解ではないし、 「かっこいいから、***のように作って」はあなたの求める目的とそぐわないかもしれません。   ご注意くださいませ。